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三重県立四日市高等学校SGH事業 平成30年度海外フィールドワーク中国天津 報告

2018.12.16
■ 日程:平成30年12月16日(日)~12月20日(木)   ■ 参加者:生徒12名、引率教員2名
1日目 12月16日(日)天候 晴れ(愛知) 晴れ(天津)
 11:00 日本航空841便(JL841)にて出発、13:30 天津濱海国際空港に到着。現地ガイドの劉志軍さんと合流し、市内2か所を見学しました。
①周恩来鄧頴超記念館
 ( 中華人民共和国初代総理・周恩来とその妻・鄧頴超に関する記念館)
②天津広播電視塔
 (高さ415.2mのテレビ塔で、天津で最も高い建築物。高さ約250mのところに展望室があり、市内を360度見渡すことができる)。
③解放北路車窓見学
 (旧租界の建築群)
2日目 12月17日(月)天候 晴れ(天津)
 2日目は午前中に天津外国語大学附属外国語学校、午後からは商業施設見学を行いました。

①天津外国語大学附属天津外国語学校 訪問
 斉玉俊先生(国際部主任)、趙香玉先生(日本語教師、外国語学校の交流担当者)、日本語学科高3生2人が案内役をしてくれました。最初に日本語学科の高校2年生徒3人が日本のドラマの吹き替えをし、グループで日本の品物についてヒントを出して当てるゲームを行いました。一方こちらは、「ドラえもん」の寸劇を日本語で行いました。その後、時間があまりなかったですが、各グループでお互い交流を行い50分があっという間に過ぎました。次に毎週月曜に全校生徒で行われる国旗掲揚式に参列したり、中3生の英語授業に参加。天津外国語学校の記念館見学、学生食堂で昼食。出発まで体育館でバスケット、バドミントンの交流を行いました。熱心に学ぶ中国の生徒にみんなびっくりしていました。

②地下鉄乗車、天津イオンモール中北
 外国語学校近くの外院付中駅から地下鉄に乗車。途中で1回乗り換え、天津市内4カ所あるイオンモールのうちの1つ中北店を訪問(「永园」がイオンの中国語)。店内散策しながら、お土産などを買って、その後バスでホテルに戻りました。地下鉄は切符が再利用できるようにプラスティックで、乗り心地もよく大変快適でした。
3日目 12月18日(火)天候 晴れ(天津)
 3日目は、天津中医薬大学を訪問、及び市内観光を行いました。

①天津中医薬大学
 中国で初めての伝統医学を教える大学として設立されました。国際教育学院対外連絡部主任 李海南先生の出迎えを受けました。今年の6月に市内中心部からキャンパスが郊外に移転し、広大な敷地をバスで移動しました。最初に国際教育学院長の先生からあいさつを頂き、大学の教育内容について説明を聞き、鍼灸を学ぶ現地学生と交流を行いました。また、学生の研修室や実験室に案内され、実験器具や模型を見せていただいたり、漢方の薬草が生える薬山を見学(冬でほとんどが枯れていた…)したりしました。見たこともない医療器具の体験を、興味深そうに見学していました。

②楊柳青博物館(石家大院)見学
 楊柳青鎮は1000年以上の歴史を持つ中国北方地区有数の古鎮として知られる町。昨年からの修復もほぼ終わり、石家大院はその中にある天津有数の名家で、現在は中国の風俗等を知る博物館になっていました。

③天津民俗博物館・ 古文化街 見学
 800年の歴史を持つ古い町並み。天津の発祥の地ともいえる場所。最初に天津民俗博物館を見学し、その後、古文化街で自由行動。古い書籍や玩具、伝統的手工芸品、飲食物などを扱う店が建ち並びお土産などを購入しました。生徒達も中国のお土産を買うのに必死で値段交渉にもチャレンジしていました。
4日目 12月19日(水)天候 快晴(天津)
 4日目は午前中に天津理工大学を訪問。午後からは、農業施設である万苗農業模範基地、太陽化学株式会社現地法人の香奈維斯(天津)食品有限公司を見学しました。この日は香奈維斯(天津)食品有限の河合隆範さんらによってコーディネイトして頂き、行動も共にしました。

①天津理工大学 訪問
 まず国際交流センターにてあいさつ、理工大学の説明を受け、2人の日本人留学生(関西外語大学)のプレゼン、その後、展覧室も見学。施設としては、図書館(6階建てかなり大きい)、工程訓練センター(工業実習棟)、体育館(昨年度完成した国家1級の施設)。お昼は 学生食堂の貴賓室にて昼食。大歓迎をうけました。かなりおいしい食事を頂きみんな満足そうでした。

②万苗農業模範基地 見学
 国家農業総合開発計画の一環で何カ所かのビニールハウスで、ししとう、なす、ドラゴンフルーツ、なす、大根を栽培しているところを見学、栽培されている野菜をその場で試食もしました。 また、最近始めたミミズの養殖工場も見学しました。赤い果肉のドラゴンフルーツはみな衝撃的でした。

③香奈維斯(天津)食品有限公司 見学
 四日市市に本社を置く太陽化学株式会社と福岡市にある株式会社フランソワが合弁し、ベーカリー事業をおこなう現地法人で、セブンイレブンで販売される食パンや菓子パンのうち、北京の60%、天津の80%が同社の製品であるとのこと。会社概要の説明の後、工場見学をさせてもらいました。製造現場に入場する際には、厳しい衛生管理を受け、材料の撹拌、成形、冷蔵発酵、焼き上げ、包装、出荷等のラインに沿って見学。見学後にできたてのパンを大量に試食させてもらった生徒たちは大喜び。さらにおみやげも貰って二度大喜びでした!
5日目 12月20日(木)天候 晴れ(天津)
 最終日は、午前中、市内の旧イギリスなどの租界地である五大道などを見学しました。

①近代天津博物館 見学
 1953年に開館した歴史博物館。主として近代の天津の歴史と文化を細かく紹介していました。

②五大道散策
 五大道は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリス租界だった場所。多くの西洋人が居を構え、(今は中国の一般企業がオフィスとして使用しているところが多い)異国情緒が漂う街並みが続き、徒歩でいくつかの建物を見学しました。
 昼食後ガイドをしてくれた劉さんと空港で別れ、14:35 日本航空840便(JL840)にて出発。18:30 中部国際空港に無事到着。 最終確認をし、解散となりました。
5日間の研修を通して、「中国に対するイメージが大きく変わった」「偏見をもっていた」「中国を訪問して近代化した中国を直にみることができた」「中国の学生は自分とは比べものにならないくらい勉強していてたいへん良い刺激を受けた」などの意見があり、大きな収穫があったようです。2月5日(火)に行われるスーパープレゼンテーションの中での発表にむけてまとめに入っていきます。