○日 程:2026年7月30日(木)~31日(金)
先日の環境計測実習に引き続き、三重大学とのSSH高大連携事業「動く海洋調査研究室~生物計測実習~」を実施しました。
この事業は、三重大学生物資源学部附属練習船「勢水丸」を活用し、県内の高校生が合同で海洋観測を行い、伊勢湾の水質と生物生産との関係について理解を深めることを目的として、毎年実施されています。環境計測と生物計測の2種類あり、生物計測実習では、四日市高校7名、上野高校7名が参加しました。天候にも恵まれ、環境の違う2地点を観測し、夏場に発生する貧酸素水塊の影響をさまざまな観点から調査することができました。生物環境実習に参加した生徒たちも、専門的な機材や採集道具を用いた調査や、生物海洋学研究室の石川輝先生の講義を受けたりして、水産学・海洋学について楽しみながら理解を深めていました。
今回の実習のまとめを「動物プランクトン」「植物プランクトン」「底生生物」「貧酸素水塊」のグループに分かれ、環境計測実習の生徒も交えて8月に発表会を行う予定です。
~2日間の流れ~
1日目
10時過ぎに乗船し、午前中は対面式や船内案内、安全教育を行いました。
昼からは、貧酸素水塊の影響の大きい1地点と、影響の少ない1地点の計2地点で調査を行い、その違いを肌で感じていました。調査内容は、ノルパックネットを用いたプランクトン採集、簡易ドレッジを用いた底生生物採集を中心に、CTDを用いたデータ採集や採泥、表面水温・透明度の測定も行いました。
ノルパックネットを用いたプランクトン採集↓
調査後は顕微鏡を用いて採集されたプランクトンを観察し、2地点間のプランクトンの量や種類を調べました。
夕食をとってから三重大学石川先生による特別講義を受けました。その後魚類採集と種類の同定を行いました。
2日目
魚類採集の後、船の清掃や朝食を終え、最後に石川先生から実習のまとめをしていただき、実習を終了しました。
今回の実習のまとめを「動物プランクトン」「植物プランクトン」「底生生物」「貧酸素水塊」のグループに分かれ、環境計測実習の生徒も交えて8月に発表会を行う予定です。
【参加生徒の声】~活動を振り返って~
*ベントスネットによる採集では、砂質の泥に比べヘドロ状の場所で死骸が多く見られ、プランクトンの過剰発生が、生物の生存を脅かすことを実体験として学べました。
また、石川先生の特別講義を通じ、プランクトンの増減が環境へ悪影響を及ぼす生態系の繊細さを理解することができました。このバランスを保ち、生態系を守るためにも、リン等を含む排水処理の徹底がとても重要であるということを実感しました。
*乗船実習で印象的だったのは石川先生の講義とベントスネットです。この2つを通して伊勢湾の生態と環境問題について学びました。石川先生の講義では植物プランクトンによる赤潮や青潮などの環境問題の仕組みをベントスネットでは伊勢湾に生息する生物だけでなく生物の健康状態から伊勢湾で起きている環境問題による被害について学びました。今回の実習を通じて、伊勢湾の生物や環境問題について学びを深めることができました。